席は1階24列中央上手寄り
ベガーズ・オペラ
梅田芸術劇場
20年2月10日マチネ
ネタバレしています
東京公演のレポをされています
おけぴ管理人の観劇感激レポ より 08/03/25 ベガーズオペラ@日生劇場2008年3月25日
原作(以下、敬称略)
ジョン・ゲイ
演出・脚色
ジョン・ケアード
出演
内野聖陽
高嶋政宏
島田歌穂
森公美子 オフィシャルブログ
橋本さとし
笹本玲奈
村井國夫
近藤洋介
入江加奈子
高谷あゆみ
三谷六九
山崎直子
水野栄治
山崎ちか
小西のりゆき
Kuma
高野絹也
幸村吉也
照井裕隆
村上勧次朗
泉里沙
宮菜穂子
原田優一
小此木麻里 blog ココロ日和
ベガーとは、主に路上などで人に食べ物やお金を乞う人の事
ベガーたちがお客の前でオペラを上演すると言う設定の物語でした
三文オペラの元になったものと言われていて
初演は18世紀です
幕が無く、オープンステージで、
近藤洋介さん演じる興行主みたいな老役者が
芝居の準備の所から
何やら、話したり動いたりしてました
橋本さとしさんが作・演出のような立場のトム役で
物語の中で転換を指示したり、音楽の切っ掛けを出したりと言う
役柄上の事もしてました
1幕と2幕の幕間が20分、2幕と3幕の幕間が10分
幕間中もベガーたちが
舞台から下りて客席スペースをウロウロしてて
私の横の通路の階段を
村上くんが演じるベガー、…が役の衣装を着て
昇って来て
「行き止まりか…」
と遣ってました
「大阪だから飴ちゃん持ってるでしょ」
とお客から飴ちゃん貰ってたり、
「どちらからいらしたの、まーぁ、そうですの」
と通路のお客の手を取ったり、
席に戻ろうとしてウロウロしているお客に
「お席は何処、えっ2階」
と案内したり、
ベガー達には休憩無しって感じでした
舞台の上手、下手両側から舞台中央に向けて客席が設けられていて
此処のお客は上演中に絡まれていました
フィナーレの時も舞台の上のお客全員
役者に手を繋がれて
一緒にカーテンコール、みたいな事になってました
作品中の歌も1つずつが凄く短いので
かえってだれずに楽しめました
オペラの中身は以下の通り
内野さんが女たらしの追い剥ぎマクヒースを遣ります
主役なのに1幕の終盤ぐらいまで出て来ない
其れまでは高嶋兄ちゃんのピーチャムと妻役のモリクミさんが
ばんばん見せ場を持って来ます
ピーチャム夫妻は
泥棒たちの親玉みたいな事してます
追い剥ぎや泥棒が盗んだ物を
持ち主に買い戻して手数料を頂くという
阿漕な商売です
更に、この時代は犯罪を密告してお金が貰えたようで
潮時の泥棒を密告しては儲けるという、
人として最低の事しています
密告された人は縛り首です
玲奈ちゃんが娘ポリーを演じています
ポリーは親に内緒でマクヒースと結婚してしまっていて
其れを知った両親は
マクヒースを密告して縛り首にしてしまえ!と激怒しています
一幕目は
マクヒースをポリーが両親から逃がして、幕でした
二幕では
相変わらず女遊びの盛んなマクヒースが
娼婦の一人に密告されて監獄に入れられてしまいます
村井國夫さんが、一癖も二癖もある看守を好演してます
島田歌穂ちゃんが看守の娘ルーシーを演じます
ルーシーはマクヒースの子供をお腹に宿しています
此の頃の監獄は
囚人が単に手枷的な物を嵌められるだけで
牢に囲まれた部屋も無く
結構、監獄内をウロウロしてますね
ルーシーもマクヒースを脱獄させます
三幕になって、結局
ラストはマクヒースの縛り首なんですが
近藤さん事、老役者が
ハッピーエンドにしろとトムに命じて
無理矢理、オチを変えてしまいます
何じゃこりゃ
橋本さとしさん
眼鏡を掛けた顔が良かった
お堅い戯曲・演出家のトム役が良かった
ぐだぐだの劇中劇を兼ねたカーテンコール的ラストダンスでもトムは踊れない設定で、
堅物が鈍臭い様は笑いを誘いました
踊れないので
エア縄跳びでエックス飛びや二重跳びしてました
そら、エアなら出来るわなぁ
さとしさんを見たくて行ったんです、今作
島田歌穂ちゃん
歌が聴き取りやすい
そして何より
歌が巧いなあ、と思います
高嶋政宏さん
でかい、でかくてカッコいい
悪い奴、悪いけどカッコいい
私の中ではマクヒース喰っちゃってました
カーテンコールは、…何回でしょう、
劇中劇と合体してて
どれが本物のカーテンコールか判断できません
こんな時代に
役者が演じる人物 が 役を演じる
という構成の舞台をしてたと言うのにも驚きです