月刊創に連載された
篠田博之編集長と
連続幼女殺害事件死刑囚の書簡を纏めた物
最高裁で死刑が確定した直後の
H18年2月に出版されています
夢のなか、いまも
連続幼女殺害事件元被告の告白
宮崎勤:著
月刊創ブログ
事件について纏められたWikipedia
[E:danger] 書籍の内容に言及、所謂ネタばれをしています
[E:danger] あくまでも私の感じる事を書いています
本書では編集長が傍聴した裁判の様子も出ています
全体的に感じた事は
自分なりのこだわりを強く持っている
幻聴、幻覚が有る
もう一人の自分が殺害を行っているのを見ている
…など色々な障害が考えられるキーワードを
彼が言葉にしてる事から
健常者として死刑にしていいのか
と言う疑問的な事でした
弁護士との遣り取りの模様も細かく書かれていますが
死刑判決という事は
彼が述べる事が全て嘘だと思われたのだろうか
…と感じました
そして、彼は
気温の寒暖を全く感じていないのです
寒い、暑いを感じないというのは何から来るものなのでしょうか
お祖父さんが亡くなってから
楽しかった子供時代に決別し
両親は実の親ではない
本当の親は他で暮らしている
秘密を隠して自分を育てて来た偽の親
と、両親に対して憎しみを感じるようになった彼
逮捕後、
お父さんが投身自殺したと聞いて
「胸がスーっとした」
などと答えています
お母さんを
「母の人」
という呼び方でしか呼べない彼
お母さんは月に一回は面会・差し入れを欠かしません
どんな気持ちでこんな息子を見ているのでしょう
自分を偽者呼ばわりする、
人の道に大きく逸れてしまって
世間から死ぬ事を望まれている息子を
死刑判決でも居眠りしてます
言葉も
物の考え方・発想も
健常であるとは言いがたい
彼は逮捕されるまで、勿論、逮捕後もですが
結婚するまで性交渉は行わないものだと
婚前交渉は売春婦などが仕事だから仕方なくする
余り気の進まない物だと
自分以外の人もそう認識してる事だと思っていたようです
成人男性にしては幼いとも言える程のピュアな人
彼に、物事の判断能力が無かったとは思えません
大人ではなく
子供、女の子ばかりを狙っているのですから
被害を受けた子供たちの家族に対して行った行為を考えると、
益々、判断能力が無かったとは思えません
亡くなった子供たちの事を考えると、
そして、更に追い打ちを掛けられた家族の事を考えると
彼に対して同情の念は一切、起きません
彼から色々な障害を連想させるものの、
障害を持った人が犯罪を犯すと言う間違った認識を
何も分からない人たちに植え付ける事にもなりかねない懸念が残ります
彼の悲劇は、
心の発達が止まってしまった事ではないでしょうか
彼の発言部分を小学生だと考えて読んだら、
余り違和感が有りません
心の発達、
親として自分の子育てを見直してみたいと思います
月刊創は知りませんでしたが
和歌山、カレーで連想される被告や
奈良、子供で連想される被告も
投稿しているような事が書かれています
獄中の人が色々な思いを発表する雑誌でしょうか
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