席は2階A列下手寄り
劇団☆新感線
2007年夏休みチャンピオン祭り
犬顔家の一族の陰謀
〜金田真一耕助介の事件です。ノート
平成19年7月21日マチネ
シアターBRAVA!
おけぴ管理人の観劇感激レポより
07/07/26 犬顔家の一族の陰謀@シアターBRAVA!
一部、敬称略
登場人物からしてネタばれしています
作・演出
いのうえひでのり
出演
宮藤官九郎 金田真一耕助介
木野花 太郎子
池田成志 大
勝地涼 野見山玉男
小松和重 小松巡査
橋本じゅん 助佐衛門助介/犬滝神官
高田聖子 次郎子
山本カナコ 三郎子
村木よし子 柴子
保坂エマ エマニエル
中谷さとみ ちわ子/大地マヤ(赤沼静香)
磯野慎吾 助比代
河野まさと 助垂
右近健一 助焦
古田新太 ロベール
粟根まこと 粟館弁護士
インディ高橋 糠橋/保地田
村木仁 太土木刑事
逆木圭一郎 敗地大五郎
吉田メタル 吉田先輩
川原正嗣 黒井
前田悟 猿兵衛
池田鉄洋 ニュースキャスター
犬神家の一族を知ってる人用の粗筋
粗筋と言うと大仰ですが、誰が誰のパロディーかだけ書いておきます
金田真一耕助介(かねだ・しんいち・こうずけのすけ)→金田一耕助
登場人物たちが毎度毎度、金田真が苗字と思い、
ヤバい呼び方をして笑いを誘います
真一はミドルネームみたいな物って言ってました
太郎(たろ)子、次郎(じろ)子、三郎(みろ)子→松子、竹子、梅子
南極物語の太郎、次郎に因んでますなあ
野見山玉男→野々宮珠世
原作とは男女逆にしてます
犬だからノミ山ですね
助比代(すけぴよ)、助垂(すけたれ)、助焦(すけこげ)→佐清、佐武、佐智
赤沼静香→青沼静馬
原作とは性別逆転です
だから、助清と静馬が入れ替わる原作の部分は
静香と助比代が入れ替われないんだから今回該当せず
でも、原作通り、助比代が本物かどうか調べる下りは有りました
助佐衛門助介(すけざえもんすけすけ)→佐兵衛
原作の犬神佐兵衛は病床でも威厳が有り、
名前の下に翁なんて付けられたりしますが、
助佐衛門助介の方は
吉本新喜劇に出て来るようなジジイ殿
誰も呼んでなかったと思われる
スケスケなんて名前も凄すぎ
粟館弁護士→古舘弁護士
太土木(ふとどき)刑事→等々力警部
粟ぼんがするからこんな名前にしたんでしょう
太土木刑事は等々力を単に弄りたかったんでしょう
後は、小松さんもメタル君も小松に吉田、其の侭です
敗地(まけち)大五郎なんて明智小五郎のパロでしょうし
メタル君と言えば、失敗した…
バルーンアート作りかけて割ってもぅたでしょ
門・鍬・茄子(モンクワナス)→斧・琴・菊(良き事聞く)
モンクワナスが何の捩りなのか分からないんです
文句は無すって事かな…
犬神家は詳しいんですが
柳生一族の陰謀は全く知らないんです
…ってそっちも関係なさそう
けったいな夫たち
成志さん演ずる大(まさる)は三郎子の夫
高名なミュージカル演出家、
と言う触れ込みですので、しょっちゅうステップ踏んでいます
いきったステップなので、舞台進行と違う所で私らから笑いを取ってます
古ちん演ずるロベールは次郎子の夫で、フランスでグッチッチかなんか言うブランドを経営している、胡散臭いバタ臭い外国かぶれ
かぶれですよね、フランス人じゃないですよね
でもね、藪原検校で遣ってた杉の市の浄瑠璃的な物を、ロベールが少し遣ってませんでしたか
違うかなあ、藪原検校もBRAVA!で観たから、そんな風に感じたのかなあ
ストーリーは
ほぼ原作どおり
原作、ん
どの原作か、って更に説明せなあかん程、色々なパロディが詰まった作品でした
DEATH NOTEも、ちゃんと入ってますし
少なくとも横溝正史作品からは
犬神家の一族
八墓村
悪魔の手鞠唄
が入ってました
大筋は犬神家の一族です
犯人も同じ
犯人、ん
原作を知らない人に犯人と言うと、どの人を連想するかな…
八墓村には、懐中電灯を頭に挿して、日本刀や猟銃を持って村中の人を殺して行く男が物語に出て来ます
太郎子の亡き夫が此のパターンを踏んでいましたが、あの人ってじゅんさんですよね、2階席からは能く見えず分かり難くって
悪魔の手鞠唄は、金田さんがお年寄りの女性とすれ違う所で使われたかな
犯人がおりんに化けて金田一耕助とすれ違う、あのパロでしょう
冒頭の大地マヤのミュージカルも、シアターBRAVA!が以前
劇団四季専用のMBS劇場だった事が関係
…無いですね、犬顔家は東京でもするんですからね
カーテンコールの
2回目くらいから、もう本日の公演は終了しましたの放送
勿論お客は無視して、何回かコールしました
1回目は、小松さんが太郎子殺害容疑で現行犯逮捕された、物語のその後として、地味な着流しに手錠姿で出て来てくれました
手錠の掛けられた両手を、持ち上げてのサービス
2回目以降は、手錠はずしてました
おポンチ芝居
私のイメージする新感線とは、こんな劇団でした
ダジャレとパロディーの洪水
真面目にフザケタ芝居
いのうえ歌舞伎も素晴らしい、
ロックとの融合も大好き
でも、私のイメージはこんな新感線
関西に有ったんです、元々此の劇団は
…って思い出したネタもの犬顔家でした