ニューヨークが舞台[E:sign01]
という事で読んでみました
死を告げる絵
トマス・アドコック:著
ミステリアスプレス文庫
原作は、1991年に本国で出版されています
原題のDark Mazeとは、お化け屋敷の意味ですけれど、直訳の 暗黒な迷路 と呼んでもいいような内容でした
ピカソと名乗る画家の描く絵の通りに殺人事件が起こる
と言う内容です
主人公は刑事ホッカデイ
彼を軸に、物語は解明されていきます
死を告げる絵 ネタばれ中
[E:book] いくらでも試したさ
ピカソと名乗る画家が、或る画廊の前で暴言を吐き、警察まで来る騒ぎになった時、精神科の主治医のライザーは、ましなやり方が
あっただろうとピカソに言いました
そのピカソの医師への答えがこれでした、笑いました
ピカソは、本当は正常な人間なんですね
死を告げる絵 ネタばれ中
[E:book] 職人とは
ホッカデイが刑事になる時、ネグリオ警視が言った言葉
刑事とは職人だと
そして、警視なりの職人の定義に、ハローワーク職員・紫は唸りました
artistという言葉を、職人と訳しているのにも唸りました
死を告げる絵 ネタばれ中
[E:book] 丸で落語
事件解決後にホッカデイが、不動産社長のプレスコットに要求した事
売春婦チャスティティを、プレスコットの物件の空いている部屋に住まわせろと言う下り
ホッカデイとプレスコットの遣り取りは、落語のようです
おまけにプレスコットは、下げ[E:sign02]まで言います
陰惨な事件の余韻が、一遍にhumourに転じた瞬間でした
ニューヨークもホッカデイからすれば、生活している人は自然死を迎える事が少ない街と映っているようです
この物語の実際の主人公は、コニーアイランドかも知れません