毎年6月1日現在の身体・知的障害者の雇用状況の報告を事業所さんには御願いしています。
俗に「ろくいち報告」と言います。
ろくいちはこの際どうでもいいのです。
「障害者枠」って言われて、障害者の方の紹介が断られる事が有る、その御話をするのに、雇用率が避けて通れない為、この辺りから書いてみようかと思いました。
雇用率とは要するに、従業員さんの中で、何%の障害者がいらっしゃるか、と言う率です。
唯、現時点でこの率にcountされる障害者は、身体障害者、又は知的障害者であり、精神障害者は入りません。
障害者紹介の窓口では、障害者専用の求人に対し、通常、受理・公開している求人を「一般求人」と呼びます。
御紹介しようと窓口で事業所さんに御電話します時に、作業内容が合わないとか、現場の受け入れ態勢が整っていなくてとか、そういう事で面接に至らない事はよく有ります。
しかし凄く残念なのは、主に一般求人から御紹介しようと御電話した時に、
「障害者は別枠です。」
と断られる時です。
「障害者を雇用する時は障害者求人を出します。」
とか、障害者雇用は本社一括で行う為、
「内には面接する権限が有りません。」
と断られる事が有ります。
又、障害者求人からの応募でも、同じ障害者を雇用するなら雇用率に算定される、
「身体(又は知的)障害の方の雇用を考えています。」
と、精神障害の方が面接に至らない事も有ります。
雇用率は本来、障害者の雇用の場を確保する為のものです。
がっかりされて肩を落とされる求職者を目の前にして、私達窓口職員はどうすればいいのでしょうか。