2005年05月11日

障害者雇用率制度

毎年6月1日現在の身体・知的障害者の雇用状況の報告を事業所さんには御願いしています。
俗に「ろくいち報告」と言います。

ろくいちはこの際どうでもいいのです。
「障害者枠」って言われて、障害者の方の紹介が断られる事が有る、その御話をするのに、雇用率が避けて通れない為、この辺りから書いてみようかと思いました。

雇用率とは要するに、従業員さんの中で、何%の障害者がいらっしゃるか、と言う率です。
唯、現時点でこの率にcountされる障害者は、身体障害者、又は知的障害者であり、精神障害者は入りません。

障害者紹介の窓口では、障害者専用の求人に対し、通常、受理・公開している求人を「一般求人」と呼びます。

御紹介しようと窓口で事業所さんに御電話します時に、作業内容が合わないとか、現場の受け入れ態勢が整っていなくてとか、そういう事で面接に至らない事はよく有ります。
しかし凄く残念なのは、主に一般求人から御紹介しようと御電話した時に、
「障害者は別枠です。」
と断られる時です。
「障害者を雇用する時は障害者求人を出します。」
とか、障害者雇用は本社一括で行う為、
「内には面接する権限が有りません。」
と断られる事が有ります。
又、障害者求人からの応募でも、同じ障害者を雇用するなら雇用率に算定される、
「身体(又は知的)障害の方の雇用を考えています。」
と、精神障害の方が面接に至らない事も有ります。

雇用率は本来、障害者の雇用の場を確保する為のものです。
がっかりされて肩を落とされる求職者を目の前にして、私達窓口職員はどうすればいいのでしょうか。

この記事へのコメント
雇用にしろ、車両の免許が有利があるが、障害者自立支援法に関する事で職安は、どこまで理解しているか分からないのが現状で、企業も同様です。
Posted by 山岸昭久 at 2007年09月15日 21:00
企業の方だとすれば、職安からは以下の点をお伝えしたいと思います先ず、ご本人に現場をお見せくださいそしてそちら様もご本人をご覧になってください要するに面接の事であり、面接で企業、ご本人、いずれかが無理と判断したら、これは仕方のない事ですけれど働けそうだ、受け入れ出来そうだとなれば支援のメニューは結構あります面接後に直ぐ職安窓口にご連絡いただければ、と思いますお立場が障害者、又はご家族や支援者なら職安窓口にご相談ください自分で求人見て職安が電話して自分で面接行って…と言うイメージをお持ちと思いますが他にも色々な事をしていますなお、現在は精神障害者(MD)も雇用率にカウントされる事を申し添えます山岸昭久さん此の古い記事にコメントを寄せてくださって有難う御座いました
Posted by 紫関西どっとコム at 2007年09月16日 08:35
一応普通の生活は出来ます重たい物高い場所の物を持ち上げたりが場合により出来たりできなかったり走る事も無理ですが今のところアルバイトで働いていますが無職だった頃ハローワークに相談に行くと担当者から「一般の求人で十分でしょう気になるのがあれば言って下さい」と一言何の為の高齢者、障害者相談窓口を設けているのか…上手く面接や採用にこぎつけても最初は「うちにも同じ障害を持った親戚が居たから気持ちは分かるよゆっくりやって行きましょう」と言ってくれた社長は1週間もしない内に「労働時間的に国から補助金出ないから今日で辞めて」会社のお荷物になる事も迷惑をかける事も分かってはいますが障害者も働いてお金を稼がなければ生きていけません何より健常者の倍必死にならないと人並みにも追いつけませんですが会社側が雇う意志がなければ何もなりません障害者は好きで障害者になったわけぢゃない健常者だって明日障害者になりえるかもしれませんですが結局健常者が作り上げた規則や法律で障害者は追い込まれてます
Posted by A at 2008年03月10日 23:33
Aさんが、お仕事探しから、アルバイト就労されている現在もご苦労されていること、コメントからも感じました障害者の場合、健常者とは違う働き方ができるのは、就労・生活支援センターや福祉事務所などがお仕事探しや、働き出してからも支援してくれる、先ず採用の前に、少し実習させてもらえる、などがありますAさん、もし今、働く事に対して支援してくれる機関がなければ、地元の市役所・区役所などにおたずねになって、相談される事をお勧めします[E:sign01]障害のある方にとって支援してくれる機関がある事は、支えてくださるご家族がいらっしゃるのと同じくらい働く事を楽にしますAさんが仰るように、健常者の何倍もの力が必要だとすれば、その分のいくらかは、色々な機関が肩代わりしてくれるようなものなのですよ[E:sign01]ご自身の障害のことをはじめ、今までの嫌なお話しをしてくださって有難う御座いますささやかな私のブログですが、Aさんのコメントを通じて多くの人が障害者の雇用について考えていただけたらと思います
Posted by 紫関西どっとコム at 2008年03月12日 22:04
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