2005年05月03日

てんかんの求職者

その方は初めて窓口に来られました。
てんかんである事を伝えて、働きたいとの事。

てんかんの方を事業所さんに御伝えするのには幾つかポイントが有ります。
「※小さい頃にてんかんの発作を御持ちで…。」
で始めること。
※ 他の病気の薬の副作用からてんかんに。
  此れで窓口に来られる方が増加しています。
  その場合は言葉を変えます。
後は、「通院」と「服薬」です。
発作の心配は殆ど無い旨をきちんと御伝えすればいい訳です。
出勤の日に通院で休まないといけないとか、仕事中に服薬の時間が来た場合など、てんかん故の配慮が必要であれば、架電時に御伝えします。

面接に至らなかったのは、冷凍倉庫内作業の求人でした。
出たり入ったりで体感の温度差が大きく、てんかんの御薬を飲んでいる方を雇い入れる自信が無い、との不調理由でした。

紹介状を御渡し出来たのはスーパーの品出し作業でした。
品出しでは他の精神の障害の方もいらっしゃる現場ですし、パック詰めのような裏方の御仕事では知的障害の方もいらっしゃって、此処の御担当は私をよく御存知なのです。
「会いましょ。会わな、分かりませんわな。」
有難う御座います。

自信が無い、と不調に終わった事業所さんは、同じ事を仰有ってました。
「会うてみんと、分かりませんねけどなぁ…。」
でも、若しもの事があったら、と考えるのはある意味正論です。
温度差の大きい所で、てんかんの方にどのような負担を強いる事になるのか、勉強不足の私の負けです。

「てんかん」は漢字で「癲癇」と書き、職員用の補助紙には私も漢字で書いています。
しかし、てんかんの団体の方、家族会などが使用されているのは、平仮名表記なのです。
今後ブログにてんかんの話題を載せる時は、私も平仮名で表現しようと思います。

この記事へのコメント
小さな会社の面接側の者です。ハローワークからの紹介で「障害者の方で脳に障害があるが普通に仕事が出来ます。薬で発作は抑えていますので問題ありませんが‥」とのことで、本日面接としてお会いしました。明朗な好青年です。「障害とはどういった内容ですか?」と伺うと、癲癇ですが発作は薬で抑えています、とのこと。詳しい知識が無いため、発作が起きたら何がしてあげられるだろう?いや、なにが出来ないと万が一の時問題なのか?インターネット検索しても、具体的なことが出てきません。癲癇にもさまざまな種類があることがわかりました。彼はどの様な症状なのだろう?実験的な雇用は万が一の時を考えると彼に失礼だし、無理だろう。でも、出来れば前向きに考えたい。一番の問題は、私の知識の無さ、彼の病歴と対処を詳しく聞くべきか?再度会ったら詳しく教えてくれるだろうか。教えてもらっても、採用出来なかったら‥‥心配事は仕事ではないのです。薬で抑えているってことは医学的に発作が起きないと保証されているのでしょうか?もし、発作が起きた時はどうすればいいのでしょうか?大会社ではないので、医務室もなく、常勤医師などいません。インターネットで探しても明確な答えが見つかりません。これが現状。
Posted by 面接官A at 2005年09月08日 19:23
前向きな御検討、本当に有難う御座います。発作は恐れるに足りない、と申し上げると、少々乱暴でしょうか。てんかんの発作、と表現しますと、ひっくり返って倒れて痙攣を起こす、というイメージが有るかと思われます。面接官Aさんがお調べになりましたように、お人によって状態はまちまち。先ず、この方に発作が起きたのは最近ではいつなのか、どのような状態になられたのか、起きる前に自覚は有ったのか、をお尋ねになって頂きたいと思います。それから、更に、事業所さんとしてどのような事に配慮すればいいか、と言う事をお尋ねになって頂ければ、と思います。実験的な雇用、を若しお考えでしたら、障害者トライアル雇用制度や実習、という事も可能です。勿論、これらを使って頂く場合、御本人の了解の元、と言う事にはなります。ケースバイケース、としか申し上げられませんけれど御紹介させて頂きましたハローワークでは事業所さんと御本人との間に入り、前述の質問等も御担当の方の代わりに確認させて頂く事も可能ですし、場合によりますとこれらの質問の幾つかは職員も把握している事も多々有ります。是非、窓口にお尋ねになってください。面接官Aさん、コメントとしてのメッセージ、本当に有難う御座います。障害者雇用について御理解を深めて頂けると信じております。何か御座いましたら、いつでもご連絡ください。
Posted by 紫関西どっとコム at 2005年09月08日 19:59
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