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舞踏会のさめない夢に オリヴィア ドレイク:著

シンデレラの赤い靴シリーズとあるので
虐げられたけなげな娘が
彼女の良さに惹かれる周囲から援助を受け
玉の輿になる的な話かなと思った

とんでもなかった




ネタバレしています
リーズ城.jpg






赤ちゃんの時に女学校の前に捨てられ、
家族の愛を知らずに育ったアナベルは
勉強も下働きも頑張って
マナーを教える教師になった

両親が事故で亡くなった
5歳のニコラス公爵の家庭教師の面接も
パワハラかましていた校長の策略を巧くかわして
出席でき、
即決を勝ち取った

身分をわきまえた常識や
相手への配慮もきちんとできるし
ちゃんと計画的計算もできるし
自分の利益でなく公爵のために動けるアナベル

教師のストーリー部分から
ニコラスの城にやってきてからの展開も
勝負の連続で、
面白かった

ニコラスの父親とはいつも差をつけられて育ったサイモン卿は
付き合っていた女性が
公爵になる兄の方に乗り換えて
公爵夫人になってしまい、
サイモンと兄の仲も悪くなり、
そんな中、兄と元カノの2人が死亡、
叔父として自分のしたい仕事も諦めて
ニコラスのために城に戻らざるを得なかった

この屈折した部分も面白いし、
サイモン卿の人物としての魅力も楽しい

憎んでいた兄の子、
裏切った女の産んだ子、
自分の夢をあきらめる原因になった子として
ニコラスを敬遠していたのに
アナベルのなんじゃかんじゃの働きで
サイモン卿がニコラスを抱きしめるくだりは
涙が出そうになった

ニコラスに体罰をしていて
それを指摘したアナベルと
その現場を目撃して城から追い出したサイモン卿を
恨んでいた
ニコラスの個人教師バンティング牧師は
でも、ラストで真相が明らかになった時
少し、気の毒になった

ケルト人、ドルイド僧という
耳慣れない言葉は思わず調べてしまった

ハロウィンと同じ日に行われる
サムハイン祭りは
予想通り、
ハロウィンの元になったものらしい

ラストは
ちょっと物足りないかなあ、
もっとアナベルらしい部分が出て欲しいなあと思った


読了:平成30年7月20日




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