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W(キューブpresents) H22年9月大阪初日 サンケイホールブリーゼ

席は1階R列中央上手寄り

 

 

 

 

 

ネタバレしています

cube presents
W~ダブル~
22年9月11日マチネ
サンケイホールブリーゼ

 

原作
ロベール・トマ(以下、敬称略)

 

演出・上演台本
G2

 

出演
橋本さとし
中越典子
堀内敬子
コング桑田
冨森ジャスティン
富森アンドリュー
山西惇

 

 

 

 

 

原題はDouble jeu

 

jeuはゲームという意味です

 

一人二役という意訳をされています

 

舞台はフランスです

 

 

 

 

 

さとしさんは、兄と弟の二役

 

浪費家で、妻に手をあげる夫が兄

 

ドメスティックバイオレンスです、略してDVです

 

そして兄の罪をかぶって、刑務所に入れられた気の弱い弟

 

お兄さんを怖がって、自信もなさげにおどおどしてます

 

 

 

 

 

財産持ちの妻を、中越さん

 

弟の恋人で、メイドの堀内さん

 

これに、さとしさん(兄または弟)の3人で、舞台が進みます

 

 

 

 

 

山西さんは、浪費の兄にお金を貸したりしている弁護士で、かなり重要な役柄となります

 

コングさんと富森ブラザーズは警察なので、2幕の終盤に出てきます

 

 

 

 

 

DV兄が、妻に手を上げて小切手を切らせる

 

堀内メイドが、気弱な弟と付き合ってる事を隠している

 

同じくメイドが、弟のムショ出所を隠している

 

1幕の前半にも、このように緊張や不安感が現れてきていました

 

 

 

 

 

笑いも多いんですよ

 

元・劇団四季の堀内さんが吉本新喜劇みたいに、何回かずっこけたりしてましたし

 

山西さんは、笑わせる台詞を幾つも持ってましたし

 

そして、弟が兄をまねようと稽古してる場面なんて、まるでコントです

 

 

 

 

 

そう、弟が兄になりすますんです

 

メイドと弟は、兄から逃れて自由な生活を得たい

 

妻は、愛のない乱暴な夫と離婚したい

 

弟が兄になって離婚の書類を出し、見返りに妻は、メイドと弟の逃避行代をはずむ

 

 

 

 

 

巧くいく筈でした

 

DVさとしが、予定より早く帰らなければ…

 

 

 

 

 

妻とメイドは、暴君の夫を眠らせ、その間に予定通り、弟に兄の役をさせる事にします

 

弟は隠れる、兄弟同時に出られないですしね

 

お酒に薬が入れられる

 

夫が飲みそうで、なかなか飲まなそうで

 

ちょっと不自然な勧め方で、何ならお前が飲めと夫が言い始めたり

 

これらの流れで、物語はどんどん緊迫していきました

 

 

 

 

 

1幕終盤で夫は、すったもんだの挙げ句にメイドに撃たれます

 

薬をお酒に混ぜた事、弟が出所している事が全てばれました

 

怒り狂うDV夫

 

そして、妻たちが応戦、結果、死体が転がります

 

妻も気を失って、倒れてしまいます

 

 

 

 

2幕が開いて、妻が目を覚まします

 

夫の遺体は、ありません

 

メイドと弟が、庭の井戸に放り込んだ、との事

 

兄弟同時に出られないですしね(しつこいっ)

 

兄が死亡した事は、妻、メイド、弟以外には知られていません

 

さあ、署名の稽古までした弟が予定通り兄に成りきって、離婚の書類を山西さんに渡せばいい

 

 

 

 

 

巧くいく筈でした

 

弁護士が、夫が偽者だと見破らなければ…

 

 

 

 

 

山西さん、すったもんだでメイドに撃たれます

 

偽者、偽の書類、全て山西さん、見破ってしまいましたから

 

でも、何か強引だなあ、メイド…って思いました

 

そして、この辺りから、おかしな事になってきますよ

 

 

 

 

 

コングさんと冨森ブラザーズの警察が到着

 

妻が呼んだんです

 

井戸に、夫と弁護士の遺体が入ってますと妻が言っても、誰のナニも入ってない

 

そして、メイドの堀内さんはナースになっとるし、弁護士・山西はドクターになっとるし

 

ガチで妻が精神に変調を来した人だったのかと、これってそういうストーリーだったのかと思う程、ナースもドクターも確固たる人物でした

 

そして、夫もぴんぴんして登場

 

夫、ナース、ドクター、皆が妻の病を気遣う

 

そんな弁護士は登録されていない

 

夫には弟などいない

 

どこにも、誰の死体も無い

 

警察は帰ってしまいました

 

まだこの辺で私、妻が正しいのか、妻以外の三人が正しいのか、何が何やらって思っていました

 

 

 

 

 

何が何やらの正解

 

さとし・堀内・山西の正体は、お金持ち女性を騙して、財産を奪う詐欺グループだった

 

 

 

 

 

何が何やらについては、上記の通りですが、ラスト正味10分くらい、いや、もっと短かったかも知れませんが、そこで、大どんでん返しが待っていました

 

詐欺トリオが騙し続けていた事は、まあ、他の芝居でも、小説でも、映画でも、ドラマでも、或る意味、何かで使われる事があるシチュエーションでしょう、どんでん返しと呼ぶ程ではありません

 

実は、何と

 

妻に

 

秘密があったのです

 

 

 

 

 

詐欺事件では、何人も被害者が出ました

 

中には自殺してしまった女性もいました

 

インターポールは、早くから目をつけていました

 

妻は、インターポールの人間でした

 

詐欺師さとしと旅行先で知り合った所から、大がかりな捜査が始まっていたのです

 

疎遠な親戚の遺産を手にしたばかりの、まだお金の使い方も解っていなかったような女性を演じて、詐欺グループにカモラれるように接触したのです

 

結婚して2年でしたかね、何もかも隠し続け、連中が尻尾を出すのを狙っていたのです

 

夫婦ですから、ベッドも共にしているし、現に舞台でもキスシーンがありました

 

長らく苦しんで嘆いている顔ばかりを見せていた、実はインターポールだった女性

 

今は堂々として、三人の前に凜として立っています

 

 

 

 

 

警察は、インターポール中越に既に作戦を聞いていました

 

悪玉トリオの言う事を鵜呑みにしたふりをして、警察が引き上げたのも勿論インターポールとの策略

 

人でなしの詐欺一味は、一網打尽

 

インターポール女性の、実生活を塗り替えてまでの長年の捜査の大変さよ、まあ長年いいましても、結婚して2年くらいですが

胸をすくラストよ

 

もう私から言葉を奪ってしまいました、いや見てる時に言葉は発しませんが、そういう感じ…

 

 

 

 

 

さとしさんの兄弟の演じ分け、素晴らしかったです

 

今作の観劇きっかけはさとしさんでしたので、もうこれだけでも満足です

 

 

 

 

 

元新感線(さとしさん)と元そとばこまち(山西さん)という、私の世代には堪らない配役も密かに嬉しい…

 

DV夫として弁護士として、二人で退場・登場の時、何かしょうもない会話をしてお客から笑いが生まれていましたが、ああ何と素晴らしいツーショットだった事でしょう

 

 

 

 

 

カーテンコールは何回も

 

ラストでは、スタンディングになりました 

 

音楽も洒落ていて、役者1人1人がほんとにお客を騙してくれる程の名演で、ああ芝居を観たなあ、と言うずっしりした実感を得る事ができました

 

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